アスペルガー症候群をチェックする方法
もし自分の子どもや自分自身が、「もしかしてアスペルガーではないのか?」と悩んいるのでしたら、現状を把握することがとても大事です。
ここでは、アスペルガー症候群の子どもを持つご両親の方や、自分でできるアスペルガーのチェック方法をご紹介します。
チェック項目1 社会生活の適応性
チェック項目1では、社会生活を上手に送っているかどうかをチェックします。社会への適応性に問題がなければ、治療の必要性もそれほど高くないといえます。
思ったことをストレートに言葉にする
アスペルガー症候群の特徴として、人との接し方が分からないため、周囲の人に対して迷惑なことを言ってしまうことがあります。
例えば、容姿があまり美しくない女性に対して、「なんでそんな変な顔しているの?」と純粋に言ってしまいがちです。
普通の人ならば、相手のことを気遣ってこのような物言いはしないのですが、アスペルガー症候群の人は思ったことを正直に口に出してしまいます。このとき、彼らに悪気はないのです。
社会生活には暗黙のルールがあります。しかし、彼らにはこのルールが分からないため、人から嫌われたりいじめられたりすることが多いのです。
同年齢の子どもと上手に付き合えない
アスペルガー症候群の子どもは、自分と同年齢の子どもとの付き合いは苦手で、年上の子どもにリードされて遊んだり、年下の子どもを指図して遊ぶことを好む傾向があります。
過剰に積極的すぎることがある
アスペルガー症候群の人は、公衆の面前で大声で叫んだり、誰にでも声をかけるなど、積極的すぎるケースが見受けれらることがあります。
また、初対面の人に自分の関心のある話題を一方的に話したり、質問を浴びせかけたりすることもあります。
相手が迷惑がっていても、相手の気持ちになって考えることができないため気付かず、自分の興味があることは相手も当然興味があるだろうと思う傾向があります。
チェック項目2 一つのことに夢中になる
モノをコレクションすることに夢中になる
アスペルガー症候群の人は色々なモノを集める傾向があり、自動車や飛行機の模型、レシートや玩具菓子のオマケなど、様々なモノをコレクションすることがあります。
また、記憶力が優れていることが多いため、歴史や地理、語学など反復練習が奏効する科目で優秀な成績を修めることがあります。
また、友人の誕生日や電話番号などを細かく覚えていることもあります。
チェック項目3 反復的行動
同じ行動パターンに固執する
アスペルガー症候群の人はこだわりが徹底していたり、融通が効かないなどの症状が見られます。
例えば、いつも同じ席で同じものを食べたり、同じ道を通って帰らないと気がすまなかったり、非効率であるにも関わらず決まったやり方でしか仕事をしないなど、様々な形で現れます。
そして、その行為が妨げられると非常に不快に感じるのです。
チェック項目4 独特な話し方
間違った言葉の使い方をする
アスペルガー症候群の人は正しく話しているようにみえても、よく聞くと文法的に間違っていることがあります。
例えば、助詞の使い方が不正確だったり、ところどころ抜けていたりします。
また、異なった視点で使う言葉「そこ、ここ」「あげる、もらう」「行く、来る」など、表現を間違えることもしがちです。
一方的な話し方をする
アスペルガー症候群の人は自分の関心があることを、TPOや相手の反応に関係なく質問したり、一人で話し続けたりするような一方的なコミュニケーションになりがちです。
相手が聞いていない、迷惑そうな顔をしていても気づかないことがあります。
チェック項目5 非言語コミュニケーション
言外の意味を汲み取ることが苦手
アスペルガー症候群の人は、言われた言葉をそのまま鵜呑みにしてしまい、言葉の裏の意味を理解することが難しいという傾向があります。
例えば、家に電話がかかってきて「お父さんはいますか?」と聞かれて「はい、います」と答えます。
電話をかけてきた相手は当然、お父さんに電話を取り次いでもらえるものだとしばらく待っていたのですが、そのままだったので「お父さんに代わって下さい」というと、「お父さんはいますが、外出しています」と答えたりします。
最初の質問に対して、子どもはお父さんが存在しているかどうか答えたつもりなのです。
発達障害の就労支援サービス
アスペルガー症候群をはじめ、発達障害の方の就労支援を実施しているサービスもありますので、参考にして下さい。
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