アスペルガー症候群は遺伝なのか

アスペルガー症候群の原因は精神的なものと思われがちですが、実際には遺伝的要因や先天的な理由から発症するケースが多いといわれています

 

アスペルガー症候群は発達障害のなかでも「広汎性発達障害」であり、「自閉症」やADHDと呼ばれる「注意欠陥・多動性障害」なども広汎性発達障害の中に含まれます。

 

これらの障害は遺伝的な影響があるとされ、親子でアスペルガー症候群だったり、両親のうちどちらかが自閉症的要因を持っている場合などに子供に遺伝する可能性があります。
実際、子供のアスペルガー症候群を診てもらうために病院にかかって、その保護者も発達障害だったと判明するケースが少なくありません。

 

遺伝と言われてしまえばそれまでで、もう治すことができないのかと思われますが、アスペルガー症候群を患っていても社会性を身に付けたり、相手の立場に立って考えることは患者さん本人の努力次第で可能になります。

 

遺伝的な問題から、発達障害を完璧に克服することは難しいかもしれませんが、社会に溶け込んで生活しやすいようサポートする体制は日本でも整ってきています。

 

親子や兄弟でアスペルガー症候群を患っている場合、地域の発達障害者支援センターなどを利用して、家族で病気に取り組んでいくと良いでしょう。
何よりもアスペルガー症候群は家族の理解が第一で、周囲の理解なしには改善しにくいものです。

 

また、アスペルガーの方が将来結婚した時には、子供に遺伝するという可能性を踏まえたうえで対策や準備ができますので、家族全体での取り組みが大切です。

 

発達障害の就労支援サービス

アスペルガー症候群をはじめ、発達障害の方の就労支援を実施しているサービスもありますので、参考にして下さい。
→ 発達障害の就労支援サービス