アスペルガー症候群の特徴 攻撃的について
攻撃の背景にある心理を理解する
アスペルガー症候群の方は、コミュニケーション上の問題でトラブルになりやすい傾向にあります。
ともすれば、攻撃的であるように見られる場面もあるかもしれませんが、何らかの障害が直接的に攻撃性を高めたり、相手を傷つけ、陥れようとさせたりするわけではありません。
背景にある「不安」や「分からない」といった心理的特性の理解が大切です。
アスペルガー症候群の方の特性として、他人の考えや感情に配慮できず、自分の気持ちばかりを主張してしまう傾向があります。
加えて、話し言葉の理解や表情・身振りの読み取りを苦手とするので、テンポのよい適度な無駄を含む会話が成立しづらいことも特徴です。
このような特製があるため、常に人間関係にストレスを生じやすい状態にあり、それが相手を怒らせてしまうようなことにつながりやすい原因となっています。
たとえば、お詫びやお礼がすぐに出てこないと、自分のいいたいことは言うのに、周囲への感謝や謝罪がないという悪いイメージにつながります。
用件に関係のない世間話につきあうといったことも苦手とするので、そういったクッション的な会話を淡々と遮ってしまったりすれば、相手をイライラさせ悪い印象を植えつけます。
抱えきれないときはすぐ相談
感情のコントロールが弱いタイプの方は、強いストレスによってパニックになりやすいこともあります。
大人になってからもこの傾向が収まらなかった場合は、攻撃性の高い人と思われてしまうかもしれません。
そのような方と職場を共にする場合は、周りとの連携をはかりましょう。
特に上司がそのような傾向であったら、上司のさらに上の立場の方に相談するなど、会社に助けを求めることが必要です。