アスペルガー症候群と結婚

尖った才能は異性に対して魅力的である

アスペルガー症候群の方はコミュニケーションが苦手とされますが、だからといって友人や恋人をつくったり、結婚したりすることが著しく困難なわけではありません。

 

特にアスペルガー症候群の方には特定分野で飛び抜けた才能を持つ場合がありますから、その才能の魅力によって異性から好意をもたれやすいこともあります。

 

カサンドラ症候群

とはいえ、自閉症やアスペルガー症候群の特性は、結婚生活や子育てにおいて様々な困難を引き起こす要因ともなりえます。

 

アスペルガー症候群のパートナーとの生活では、気持ちのやりとりができないことによる心的なストレスがもっとも大きな問題です。

 

ストレスに耐えきれず、心身に不調をきたしてしまう状態のことは「カサンドラ症候群(カサンドラ愛情剥奪症候群)」と呼ばれてもいます。

 

正式に病気と認定されているものではありませんが、アスペルガー症候群の妻や夫をもつ方の二次障害として特定の名称がつくほど、見過ごせない問題となっていることの証です。

 

カサンドラ症候群になる前に、同じような悩みを抱える体験者と話せる場に参加したり、ときにはパートナーの変化に期待せず、そのままの状態を淡々と受け入れたりする心構えも必要です。

 

すでに家族間で深いストレスを感じている場合は、アスペルガー症候群のパートナーが専門医に診てもらうことはもちろんのこと、支える家族も専門の医師に心身の不調を相談できるようにしておきましょう。