子供のアスペルガー症候群について

アスペルガー症候群を持つ子供は、発達障害でありながら知能や言葉の遅れはなく、少々変わった態度をとっても気づかれにくい特徴があります。
むしろ普通の子よりも知能が高い場合もあり、大人たちから「天才児」として扱われる場合もあります。

 

アスペルガー症候群を小さいうちから発症していると、コミュニケーションが上手くできないという特徴が出てきます。言動や行動だけでなく、

 

  • 空気が読めない、
  • 先生や親の指示がきけない、
  • 突然パニックになったり慌てたり、怒ったり泣き出したり…

 

と、感情表現がどこか不安定な部分があります。
こうした感情面のアップダウンが原因で、学校では浮いた存在に見られることも少なくありません。

 

アスペルガー症候群を抱える子供は一見健康で何の問題もなく見えるため、外見だけでは判断ができません。

 

また知性も一般の子供と同じか、それ以上にあることが多いので、親から見ても何の問題もないと判断しがちです。

 

仮にコミュニケーションが上手くいかなくても、親のしつけの問題とか、環境が原因なのだと別の部分に原因を求めやすくなります。

 

親からすれば、自分の子供がアスペルガー症候群だとは認めたくはないものです。

 

ちょっと言って聞かせれば治るだろうと思って、しつけのつもりで怒ったり叱ったりしても、それはアスペルガーの子にとっては何の意味もありません。

 

むしろ過度なストレスになり、パニックを起こす可能性もありますから、まずは病気について理解を深めるところから始めましょう。

 

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