アスペルガーの特徴は赤ちゃんの段階でわかる?

赤ちゃんの段階でははっきりわからないことも多い

結論からいえば、3歳くらいまでは症状の評価が難しいようです。

 

そもそも、アスペルガー症候群であるかどうかの前に、自閉症やその他の発達障害の可能性も調べていくことになりますから、早期にはっきりとアスペルガー症候群であるかどうかは分からないはずです。

 

また、自閉症とアスペルガー症候群は明確に異なる障害ではないので、自閉症かアスペルガー症候群かを区別して考えることもよくありません。
アスペルガー症候群という言葉だけが一人歩きして周囲を悲観的にさせるのは避けるべきです。

 

診断の基準となる「3つ組」の障害

さて、自閉症やアスペルガー症候群には、次のような「3つ組」の障害と呼ばれる代表的な障害があり、これらが組み合わせて確認される場合に自閉症やアスペルガー症候群と診断されます。

 

  1. 他の人との社会的関係をもつこと
  2. コミュニケーションをすること
  3. 想像力と創造性

 

幼児期に見られるものについて少し補足すると、1は他の子と遊べるようになった段階で発覚するもので、浮いてしまったり積極的すぎるといったことです。

 

2は話すことはできても、言葉だけでコミュニケーションをしていて自然な身体の動きを伴わないといったことが見られます。

 

3は、1歳前からでも特定の動くおもちゃに極度に夢中になったりするといったことから疑われる障害です。

 

これらの障害について、生涯を通じてつきあっていくことになると判断されたときに、診断は確定します。

 

おおむね3歳を過ぎてから判断されるようですが、医師との相談のうえ、それ以前でも「3つ組」の障害が認められる場合には、特性に応じた教育に取り組んだほうがよいこともあるようです。