アスペルガーと噂される有名人 スーザン・ボイル
スーザン・ボイルさんは英国のオーディション番組をきっかけに一夜にして世界的スターとなったスコットランド出身のアーティストです。
2009年に第60回紅白歌合戦にゲスト出演したことでご存知の方も多いと思いますが、現在、アスペルガー症候群であったことを告白しています。
子供の頃はいじめに遭っていたという彼女は、その原因がアスペルガーであったことに関係していると話しています。
診断を受ける前は、出産する際に脳が酸素不足に陥ってしまい障害を持ったと言われていたようですが、そうではなくアスペルガー症候群の診断を受けることになりました。
スーザン・ボイルさんは大人になるまで、人の心を読み解くということが苦手な面があり、相手の言葉に敏感に反応してしまうという時があったと言います。
また、人との距離感が分からず、どう接すれば良いのかと悩み続けてしまうようなこともあったそうです。
アスペルガー症候群は対人関係に関して問題を抱える症状のある障害ですので、はっきりとした診断がなされた後は原因が分かり、安心感を覚えたとさえ話しています。
また、病名が分かるがことによって自分なりの対処法を見つけられたことも良かったと説明しています。
スーザン・ボイルさんは、多くの人の前で自分のアスペルガーを公表することで、同じアスペルガー症候群の患者が障害を受け入れ、他人と接していくことを恐れず、チャレンジしてくれたら、励みになってくれたらと考えているそうです。
一般の方にとって、人々にアスペルガーであることを告白することは容易なことではありませんし、スーザン・ボイルさんのように、人々にメッセージを伝えることは難しいことではありますが、ご本人がアスペルガー症候群と分かることで、障害と向き合い前向きに生きていけることは素晴らしいことなのかもしれません。